春たけなわ ― 2024年03月18日
晩春を思わせるぽかぽか陽気である。寒の戻りの予報もあるがお彼岸前とは思えない暖かさである。ソメイヨシノの蕾は固いが、枝垂れの蕾には紅がさしていた。品種は分からないが1本だけ花を付けていたものがあった。
姫ヶ獄の沖合を埋立る工事が始まっている。中程まで仕切りの砂山ができあがっている。工事現場がよく見える本丸に三椏の花が咲いていた。この花は静かで朧に見える。
模様替え進まぬうちに春彼岸
点鬼簿に載りし友あり春彼岸
忙しい3月3日 ― 2024年03月03日
放射冷却の厳しい朝であった。恒例の太極拳朝練は着ぶくれても指先が痛くなる程であった。晴れた空には半月が白く浮かび、我々を冷ややかに?見下ろしていた。
3月3日はひな祭りであるが、朝の街にはその気配はなく、道の端には古紙回収のための新聞紙、雑紙、段ボールの束が並べれているばんかりだ。
郷社八幡社では百手祭が行われていた。
的中すると太鼓や拍手が起こっていたが、大きな的でも真ん中へ当てるのは難しいようだ。
春浅き社に弓音百手祭
的中の喝采春の百手祭
けなげな豌豆 ― 2024年02月29日
昨冬、豌豆の種を蒔き、大きな鉢へ移植した。冬を耐え、春に花をつけ実を結ぶのであるが、見たところひ弱いままである。欲に駆られて育て育てと声をっけているが水やりを忘れるわ、肥料はやらないわで育てと言うのが無理であろう。弦巻用の支柱、ネットは用意したが、それにまして日々のケアが大切なのだろう。
欲ボケて鉢の豌豆尻叩く
春浅き近江路 ― 2024年02月16日
札所満願記念に高野山をと思ったが、寒気の予報で彦根にした。思えば彦根も冬は伊吹颪の厳しい寒いところである。澤田ふじ子の小説でよく描かれていた。案の定、駅から彦根城までの道は冷たい風の出迎えだった。
彦根城の山は松山ほど大きくないが、城郭(櫓門、天守等々)がよく解る。天守はどの城もあっけないほどこぢんまりしている。
城郭から残雪の比良、伊吹が美しく見えた。
寒いとは言えもう春、梅が美しく咲いていた。
車窓から春浅き近江平野を眺めて芭蕉を思った。ただ,芭蕉は草津から近江路を往還したのだろう。春も終わりに「行く春を近江の人と惜しみけり」の句がある。
春浅き近江路では
近江路の野良に人無し浅き春
残雪の比良の山々青霞
寒中の花 ― 2024年01月29日
今季一番の寒気との予報通りに大寒波が来た。夜中やけに周りが白っぽいと思ったら雪だった。朝起きれば銀世界だ。裏の仕事小屋の屋根にうっすら積もることはままあるが、となりの家の屋根にまで雪を見ることはまれだ。
霜でなくやはり大寒銀世界
厳冬でも花はやはりあざやかだ。蝋梅のつぼみが膨らみ枝は黄金色、その奥に南天赤い実hがなっている。色鮮やかだ。
狭き畑燃える一隅実南天
蝋梅の黄金の蕾万朶なる
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