けなげな豌豆 ― 2024年02月29日
昨冬、豌豆の種を蒔き、大きな鉢へ移植した。冬を耐え、春に花をつけ実を結ぶのであるが、見たところひ弱いままである。欲に駆られて育て育てと声をっけているが水やりを忘れるわ、肥料はやらないわで育てと言うのが無理であろう。弦巻用の支柱、ネットは用意したが、それにまして日々のケアが大切なのだろう。
欲ボケて鉢の豌豆尻叩く
春浅き近江路 ― 2024年02月16日
札所満願記念に高野山をと思ったが、寒気の予報で彦根にした。思えば彦根も冬は伊吹颪の厳しい寒いところである。澤田ふじ子の小説でよく描かれていた。案の定、駅から彦根城までの道は冷たい風の出迎えだった。
彦根城の山は松山ほど大きくないが、城郭(櫓門、天守等々)がよく解る。天守はどの城もあっけないほどこぢんまりしている。
城郭から残雪の比良、伊吹が美しく見えた。
寒いとは言えもう春、梅が美しく咲いていた。
車窓から春浅き近江平野を眺めて芭蕉を思った。ただ,芭蕉は草津から近江路を往還したのだろう。春も終わりに「行く春を近江の人と惜しみけり」の句がある。
春浅き近江路では
近江路の野良に人無し浅き春
残雪の比良の山々青霞
寒中の花 ― 2024年01月29日
今季一番の寒気との予報通りに大寒波が来た。夜中やけに周りが白っぽいと思ったら雪だった。朝起きれば銀世界だ。裏の仕事小屋の屋根にうっすら積もることはままあるが、となりの家の屋根にまで雪を見ることはまれだ。
霜でなくやはり大寒銀世界
厳冬でも花はやはりあざやかだ。蝋梅のつぼみが膨らみ枝は黄金色、その奥に南天赤い実hがなっている。色鮮やかだ。
狭き畑燃える一隅実南天
蝋梅の黄金の蕾万朶なる
春を待つ ― 2024年01月21日
大寒を迎え恐れおののいている。しかしお向かいには梅が咲いていた。我が裏庭には紫陽花が冬芽を整え春を待つ準備が完了している。
情報だけで右往左往してはならない。
なるようになるが母の口癖だった。
紅ほのか吾1番と梅開く
ゴミまみれそれでも冬芽はつんと立つ
好天気の新春 ― 2024年01月06日
好天に誘われ三角寺まで登った。ヒト病院から道を逸れて愛美会脇から登山道に入った。途中断層がくっきりと見える箇所があった。カメラを忘れたと思い込みパスした。
取る人も無い柿の木が実を一杯付けたまま放置されている。もったいないと思う。
木枯や柿の実だけが残りけり
帰ると我が家の紫陽花が紅葉?しているのに気が付いた。
鮮やかな色である。
紫陽花も葉を赤くして寒に入る
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