海棠咲く ― 2024年04月05日
お向い、近所で海棠が花を付けた。
海棠の花やはらかく開きけり
やはらかき紅白海棠咲きにけり
年用意 ― 2024年01月02日
後期高齢者なった今年も終わりである。右膝痛を抱えながらも無事年越しができる、ありがたいことである。
町内鎮守の八坂神社も元旦祭の準備が終わった。
我が家も兎から竜の縁起物、鏡餅、生け花を準備した。
世の習ひ不精庵でも年用意
山茶花が咲いた ― 2023年12月05日
内庭の山茶花が開いた。純白の清楚な花で待っていた。
この時期山茶花は紅、白、源平と多様な花を開く。我庭は純白と決まっている。
蕾も多くあるのでこれからも楽しみである。
裏の畑の椿も数輪開き始めた。
山茶花や純白の花襟正す
山茶花や黎明の庭白一輪
秋深し ― 2023年09月29日
城山は秋たけなわである。昨年見つけた平和像裏の柿も色づき、散歩道には露草の青紫、萩の薄ピンク、すくとした芒が見られる。
一枝の萩一房の花の揺れ
足場なき崖に芒はすくと立つ
畑には赤・白の彼岸花が除草剤の跡地も逞しく花を開き、奥には藤袴のピンクの蕾が見える。浅黄斑蝶も楽しみである。
枯地にも妖しく開く彼岸花
三保の富士 ― 2023年08月28日
姪の結婚式波はのついでに三保の松原へ行った。太平洋の波は穏やかだが力強く感じた。海の色は紺碧で瀬戸内の淡い青や青の縞模様などは見えない。駿河湾は海がすぐ深くなって行く。
向かいは伊豆半島と思われる。隆々とした白雲が沸き立っている。下から白い筋が何本も上の雲へ伸びている。これから入道雲になるのだろうか?
雲の峰沸き立つ向かひは伊豆の国
雲の峰遥かに見下ろす蒼き空
富士山も白雲に埋もれながら紺色の姿を見せている。海の碧と好対象である。
紺碧の海の向かうに夏の富士
清水の街の至る所から富士が仰げる。「ちびまる子ちゃん」でそのように言っていた記憶があるが本当である。三保くへ行くバスの車窓から羨ましく富士を眺めていた。
雲の峰囲む清水の富士の峰
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