思いがけぬ発見2018年09月11日

厳しい太陽や雨の合間を縫って、先日伊予国府一帯を自転車で散策した。
国分寺だけが札所として存続している。国府や総社は場所の特定もできていない。ただ候補地を稲穂を見ながら巡っただけである。
その途上脇屋義助の社を見つけた。その奥に従者を含めた墓石があった。旧今治藩士の建立によるとの説明書きがあった。兄は越前の沼田で戦死、その後南朝の期待を背負い四国へ派遣され、この地で病死したそうである。兄の華々しい逸話はよく知られているが実直と言われた弟は彼らしく死も密やかであったようだ。
 その先を行くと今治藩主3代の墓地があった。こちらは平和の時代に領主として生き、歴史に名を残さない人たちである。他の藩主たちの墓がなぜここに無いのかが気になるところだが、積極的に調べる気は起こらない。


時と地を遠く離れし魂祭り